セブ参加者体験談・桂原大和・大学3年生「見たこともない "私" に出会えた瞬間」

 はじめまして。宮崎国際大学国際教養学部の桂原大和です。大学3年生の時に13th batchのメンバーとして参加をしました。大学では、言語学や言語習得論、アメリカ文学を主に学んでいます。最近は、アメリカ文学の奥深さに魅了され、友人と共に、読んだ物語を分析することにハマっています。

 宮崎県は、1年中暖かく、ここ4年間ほど雪をみていません🤯休日は、海辺のハンモックでよくのんびりしています(笑)。マイペースな私にはうってつけの土地です。

1.GTPへの参加を決めた理由

 もともと、フィリピンには少し興味があり、大学のフィリピン出身の教授からタガログ語を学んだり、フィリピン料理をふるまってもらったりしていました。また、大学1年生と2年生の時に渡米し、英語を使って、現地の中学生や大学生に日本文化や日本語を教えたことがありました。

 大学2年生の頃から、第2言語習得論という、フィリピンやインドのように第2言語として英語を学んでいる人たちに向けた英語指導法や言語習得法を学ぶ授業がスタートしました。しかし、第2言語習得論を学んでいくなかで、日本にはこの学びをアウトプットする機会がないことに気づきました。

 この時から、自分の中で少しずつ、海外の子供達に英語を教える経験をしたいと思い、さらに、日本だけでなく世界で通用する英語の先生になりたいという想いが芽生え始めました。その時、たまたま私のインスタグラムにGTPの広告が流れてきました。「これだ!!!!」と体中に鳥肌がたったのを今でもおぼえています。それから、自分のお財布とにらめっこをし、参加することを決心しました。

2.実際に参加してみて

① 現地で特に悩んだこと

 授業をしていく中で悩んだことは、クラスマネジメントです。フィリピンの授業雰囲気と日本の公立学校の授業雰囲気は全く違いました。授業をコントロールしていくのは私のはずだったのですが、学びや活動に積極的で元気いっぱいの子供たちに圧倒され、逆に私がコントロールされていると感じることがありました。日本の教室だと、どのように生徒一人一人を授業に巻き込んで、明るくて活発な雰囲気づくりができるかどうかについて、頭を悩ませることが多かったですが、フィリピンの教室では真逆で、どのようにして活発に取り組んでいる子供たちの集中を一点にまとめ、授業の舵取りをしていくかを常に考えました。

 さらに、授業環境が変わったせいか、日本でできていたことがフィリピンではできなかったことがあり、悔しさで頭がいっぱいだった夜もありました。自分の中で、困りを抱えている生徒をみつけたら、寄り添って一緒に解決をするという軸があるのですが、「Teacher! Teacher!」と頻繁に飛び交う声に翻弄され、困っている子供たちに、十分に目をむけられていませんでした。授業が終わって、メンバーから、1番後ろの列に困っている小さな女の子がいたということを聞き、自分が見落としていたということに初めて気がつきました。

② 悩みにどう立ち向かったか

 悩みを解決するために、現地サポーターの方々に相談をしたり、仲間の授業を観察したりしました。現地サポーターの方々は、子供たちの集中をあつめるスキルを教えてくれ、言葉の話し方や、伝え方のアドバイスもしてくれました。それらのおかげで、私が子供たちにコントロールされていた授業から、私が子供たち一人一人に目を配れる授業にかわりました。

 子供たちの学びに対する姿勢のよさを活かしながら、授業改善を図ることができました。最後の授業で、いつも1番後ろの席に座っていた女の子が、1人で1番前の席に来てくれました。慣れない私の授業に積極的に参加してくれ、胸がいっぱいになりましたし、私の手が行き届かない時は、グループメンバーが彼女の学びを支えてくれました。

③チャレンジする中で感じたこと

 13th batchには様々な学部から集まった仲間がいて、それぞれが独自の授業を展開し、子供たちの集中や興味・関心を集めていました。そこで初めて、「枠にとらわれない授業」という言葉が頭に浮かびました。大学で専門的な知識や方法を学んでいく中で、「正解の授業方法」を無意識に追い求め、いつしか「本当に自分が教えたいこと」「自分が取り組みたい授業方法」というのが頭から抜けていました。

 しかし、授業回数を重ねるごとにフィリピンの教室環境に慣れていき、「あの教室環境を最大限に活かす方法」や「英語という教科を通じて、私が子供たちに考えて欲しいこと」を追求することができました。GTPを通じて、英語の授業づくりにこんなにも楽しく、夢中に取り組める自分にはじめて出会いました。

3.GTPを終えてからの取り組み

 今は、日本のように外国語として英語を学んでいる子供たちや、フィリピンのように第2言語として英語を学んでいる子供たち、さらに第3言語や第4言語として英語を学習している子供たちを加味した、言語習得におけるゴールを日本人英語教師と国際的に活躍をしている英語教師の視点から卒業論文を執筆するためにデータ収集をしています。卒業論文の執筆において、フィリピンの子供たちがどのような態度で英語を利用していたかや、3回の授業実践で集めた子供たちのワークシートやリフレクションシートを見直しながら、または比較をしながら、論文や本を読み漁っています。

 また、学生のうちにもう1度、海外の子供たちと英語学習を通じて関わっていく経験をしたいと思い、その計画を立てているところです。お財布と、にらめっこをする日々を送っています(笑)。

4.次への一歩

 英語を教えることだけに限らず、どんなときも「自分らしさ」を忘れず、自分らしく生きている私を認められる自分であり、周りの人のらしさも受け止められる自分でありたいです。GTPを通じて、それぞれの人がもっている「らしさ」には、誰もが想像できないような「想い」「経験」「こうありたい姿」が奥深くに眠っているのだと気づくことができました。フィリピンの子供たちも、小さいながらにいろいろなことを考え、思いめぐらせ、学びに向かっていることにも気づくことができました。GTPで多くの仲間の授業実践をみて学んだ、「正解はない」ということが、「自分らしさアクセル全開!」をつよくしてくれます。

5.新しいチャレンジに迷っているあなたへ

 私が好きな歌の中に「与えられるものこそ 与えられたもの ありがとうって胸をはろう」(藤井風 『帰ろう』)という歌詞があります。私はこの歌詞を、「自分が誰かに与えられるものは、これまで多くの人から与えてもらったものの積み重ねでできている」という意味だと受け取っています。

 参加当初は、「大学での学びをアウトプットしたい!海外の子供達たちに英語を教えたい!」という思いを強く持っていました。しかし、プログラムを終えた今思い返すと、私が与えたものよりも、フィリピンの子供たちやGTPの仲間、現地サポーターの方々から受け取ったものの方がはるかに大きかったと感じます。こうして、私のGTPでの学びをブログという形で皆さんにお伝えできるのも、自分の力だけで誰かに伝えられるのではなく、GTPで出会ったメンバーからの知恵や言葉、支えを受け取った“結果の私”がいるからだと心から思います。GTPの仲間のおかげで自分らしい深みを出すことができたと感謝しています。

 新しいことをチャレンジすることに対しても、同じことが言えると思います。挑戦は、失敗ではなく、それよりもなにか大きなものを学べ、受けとれる入り口だと思います!今後、挑戦することに踏みとどまった時は、悩む自分も大切にし、「自分らしい選択」をしていこうと思います。

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