セブ参加者体験談・山口暖音・大学1年生「言葉を超えて届いた想い」
こんにちは。佛教大学教育学部2年の山口暖音(やまぐち のん)です。GTP13th batch参加時は大学1年生でした。今回のGTPが初めての海外で、不安と期待でドキドキワクワクしながら参加させていただきました。

1.GTPへの参加を決めた理由
参加理由はたくさんありますが、一番の理由は「内気な自分を変えたい」と強く感じていたからです。何をするにも、まだ起こってもいないことについて考えすぎてしまい結局何もできないということが多くありました。「自分にはきっとできないから」と挑戦する人を見ては羨み、落ち込むような日々。そんな自分を変えるために新しい環境に飛び込みたい、やったことのないことに挑戦してみたいと思い、GTPへの参加を決めました。漠然と海外に行きたいという気持ちがある中で、せっかく行くなら教育に関わる留学や研修に行きたいと思っていたときにGTPに出会い、ギリギリまで悩んだ末に参加を決めました。
2.実際に参加してみて
① 現地で特に悩んだこと
私が特に悩んだことは言語の壁です。私自身、中学高校時代に最も苦手だった科目が英語でした。英語力は簡単な自己紹介ができる程度。英語を流暢に話す仲間の姿を見てかっこいいなと思うと同時に自分の英語力に焦りを感じたり、自分の拙い英語を話すことにとても恥ずかしさを感じました。
仲間に協力してもらって夜な夜な仕上げた授業構成、スクリプトをもって挑む授業実践。しかし、実際の授業では準備してきたはずの言葉が出てこない、子どもたちの意見や思いを上手く聞き取ることができない、理解できない。そんな自分の実力不足に打ちのめされて、授業が終わる度に悔しい気持ちでいっぱいになりました。英語が話せない私が本当にここに来てよかったのだろうか、子どもたちの前に立って良いのだろうかとさえ考えてしまいました。
② 悩みにどう立ち向かったか
英語が得意ではない中で、どうしたら子供たちに自分の思いを届けることができるのか、逆に英語が苦手な自分だからこそ、伝えられることがあるのではないかと考え、試行錯誤を続けました。みんなからのアドバイスをもとに板書やマテリアルを工夫して、子どもたちも、自分自身も楽しめる授業になるようにたくさん考え準備しました。
また、仲間の存在に何度も救われました。自分の準備が追いつかない中でも、私の授業の構成を一緒に考え直してくれたり、何時間もかけてスクリプトを練り直してくれたりと、自分のことのように向き合ってくれました。どんなときも味方でいてくれて、悩んだときにはそっと背中を押してくれる、そんな仲間たちのやさしさや暖かさを感じたときに、自分は多くの人に支えられてここに立っているのだということを強く実感しました。
今まで、自信をもって「がんばった」と言えるような経験をしたことがなかった私ですが、この10日間は誰がなんと言おうと「やりきった」「がんばった」と自信をもって言うことができる時間でした。


③チャレンジする中で感じたこと
授業最終日、子どもたちはたくさんのプレゼントと手紙を用意してくれていました。手紙の中で、特に心に残った文章があります。
「Thank you for being an amazing student teacher」(素晴らしい教育実習生でいてくれてありがとう)
とてもシンプルな一文ですが、この言葉を読んだ瞬間、子どもたちと過ごした幸せな時間だけでなく、落ち込んだ夜も流した悔し涙も、全てが報われたような気がしました。自分の思いはちゃんと届いていたのだと、そして言語を超えて、確かに心はつながっていたのだと強く実感しました。子どもたちからの手紙は、読み返すたびに前に進む力を与えてくれ、今も私の支えになっています。
今振り返ると、この10日間は夢だったのではないかと思うほどあっという間で、それだけ毎日必死でした。大好きな子どもたち、そして23人の仲間と過ごしたこの10日間はこれまでの人生の中で間違いなく特別な時間で、一生忘れられない、忘れたくない大切な宝物です。


3.GTPを終えてからの取り組み
私はGTPに参加して、自分の知らない世界をたくさん知り、多様な価値観に触れる楽しさを肌で感じました。この経験から私はもっと色々な人と関わりたいと感じ、日本語教室でボランティアをしたり、大学では留学生を支援するチューターとして活動しています。国内外問わずたくさんの友だちができ、日々新しい発見でいっぱいの毎日を送っています。
そして今後特に力を入れていきたいのが英語学習です。渡航期間中、自分の英語力に何度も落胆し、悔しい思いをたくさんしました。今度は自分の思いを自分の言葉で伝えられるようになりたいと思い、少しづつ勉強を進めています。さらにGTPで見た海外の景色や出会った多様な価値観を通して、将来は教師に限らず、国際的な分野にも関わっていきたいと考えるようになりました。
しかし、まだ「あのときはがんばったな」と振り返る段階にとどまっている部分もあり、自分の未熟さを感じる場面が多くあります。だからこそ今は、「成長できた」と言い切るのではなく、まだ途中にいる自分を受け止めたうえで、どう行動を続けていくかを大切にしたいと考えています。まだ理想には届いていませんが、この10日間の経験を支えに、これからも小さな行動を積み重ねていきたいです。
4.次への一歩
つい自分のことに精一杯になりがちで周りが見えなくなるときもありますが、家族や周囲の人の支え、そして日常の中にある小さな幸せを大切にしながら生活していきたいです。
さらに、この10日間を通して、私は多くの人に支えられて生きているということを改めて強く感じました。渡航期間中、私のそばにはいつも心強い仲間の存在がありました。私の挑戦を全力で応援し、上手くいかなかったときにはすぐにフォローして励ましてくれる。そんなふうに見えないところで支えてくれる人がいるからこそ、私は挑戦することができています。支えてもらった分、助けてもらった分、今度は自分が誰かの挑戦や成長をそっと支えられるような存在になりたいです。
そして私自身もまだまだ成長し続けたいと考えています。色んなことに興味をもち、やってみたいことには妥協せずにとことんチャレンジ。新しい出会いや挑戦を恐れることなく、めいっぱい楽しんでいきたいです。

5.新しいチャレンジに迷っているあなたへ
もし今、「挑戦してみたいけれど自信がない」と感じている人がいたら、ぜひ一歩踏み出してみてほしいと思います。
私自身、「自分にはきっとできない」と思い、挑戦する前から諦めてしまうことが多くありました。自分のやりたいことだとしても、全く知らない世界に飛び込むことはすごく怖くて不安で、挑戦しない理由ばかり探していました。それでも今回一歩踏み出したことで、うまくいかないことや悔しい思いもたくさん経験しましたが、それ以上に自分の中で大きな気づきや変化を得ることができました。
上手くいっても、失敗しても、そのとき「挑戦することを選んだ」という経験は、きっと自分の自信につながると思います。そして、挑戦する先には支えてくれる人、応援してくれる人が必ずいます。迷っている人にこそチャレンジしてほしい。抱える不安や悩む気持ちを大切にしながら、少しだけ勇気を出して1歩踏み出してほしいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。この経験が、これから挑戦しようとしている誰かの一歩のきっかけになれば嬉しいです。




