大学生のうちに英語を話せるようになるならば vol.1
こんにちは。GTPブログ担当工藤(通称:たけ)です?
教育がメインで記事をあげていますが、今回は英語です。
ほぼ多くの日本人の願望として、
?いつか英語をペラペラに話せるようになりたい
と思うことが一度はあるのではないでしょうか?
だがしかし、一方で
いつかAIがなんとかしてくれる。その時まで待つ!!
という思いも、「いつかはペラペラに」という思いをかき消すように思い浮かんでしまうのではないでしょうか??
確かにそんな時代がそこまできているかもしれません。
英語に挑み続けるのか?
人間の叡智を信じ、AI技術を待ち続けるのか(笑)?
どちらの選択をするかは個人の自由です。
ただ、私の経験からすると、
外国の人とお酒を飲みながら話しているときに「ちょっと待って!翻訳機出すから。」とか、
複数の外国の人とゲストハウスでゲームをすることになって、みんな盛り上がっている中で「ちょっと待って!今、何て言ったの?翻訳機出すから。」
というような状況に直面した時に、今後10年のうちにAIの技術でさえも、そんな状況を満足させてくれる翻訳機が出てくる(知らないけど。)と私は思いません。
さて、、、
納得させられたかどうかは分かりませんが(汗)、
Anyway、、、英語は大学生のうちに学んでおきたいですよねっ(強引)!?
ということで、今回はGTPの参加者の中でも特に英語に堪能な徳永さんに
大学生の英語の上手な付き合い方
について語っていただきました。
「何から取りかかればいいのかな?」という方に少しでもヒントになれば幸いです。
徳永さんは第4回のセブGTP参加者であり、第5回から第8回にかけてサポートメンバーでプログラムに参加していました。参加したメンバーの中の多くの人は彼の英語に助けられた人は少なくありません。
「GTPって何?」初めてGTPのHPを訪れて下さった方はこちらから
それでは、、、Let's get this started!!
? 自己紹介
こんにちは!GTPCebuスタッフの徳永悠馬です!
私は現在社会人1年目で、大学3年生の夏にGTPCebuの4thBatchに参加して、以降サポートスタッフとしてこのGTPに携わっています。
大学は、京都にある龍谷大学国際学部グローバルスタディーズ学科に通っていました。当時は珍しかった
グローバルスタディーズ
を専攻していました。
グローバルスタディーズとは簡単に言うと、
世界で起こっている様々な諸問題を当事者意識で(英語で!)学ぶ
といった感じです。現在話題のSDGsなどもこうした分野に分類されます。
授業もとても興味深く、海外式の少人数制を採用しています。授業は英語で行われており、内容は国際的な問題をディスカッション形式で学ぶという形でした。正直かなり過酷で、レポートも論文も大量だったので入学前に思い描いていた大学生活とはかけ離れていました。そのおかげで今の自分があるのかなと今となっては思います!
大学を卒業してからは、フリーランスでカメラマンとして活動していて、グローバルスタディーズ学科での経験を活かしGTPでは主にメディア関係と英語面をサポートしています!
そんな私ですが、実は私は高校3年生のある時までは英語に対してさほど興味を抱いていませんでした。
? 英語に出会うまで
「高校の国語の先生になりたい!」
小学生だった私は、自分の将来に対して漠然とこんな風に考えていました。
特に深い理由はなく、高校という場に憧れて国語が好きだっただけです。
それでも高校2年生の進路調査では迷わず教育大学を志望するほど、いつのまにかその意志は固いものとなっていました。
私の高校はカナダのオンタリオ州にある高校と提携を結んでいて、ある日こんな張り紙を見つけました。
カナダからの留学生のホームステイ受け入れ先を募集しています??
これを見た私はほんのボランティア精神で協力を申し出ました。
応募条件も留学生が泊まるための部屋を一つ確保するだけだったのでハードルは高くなく、ちょうど長男が就職で出て行った後だったので喜んで受け入れました。
親はというと、初めて外国人が家に来るということで緊張するかと思いきや案外乗り気でした。
カナダから来た留学生と触れ合い過ごす日々は、言葉の通り
人生にほんの少しのスパイス?
を与えてくれました。
当時、私の英語力は簡単な挨拶に加えてほんの少し日常会話ができる程度だったのでコミュニケーションをとることが難しかったですが、ジェスチャーでなんとなく伝わることを知り、英語を話すことに対しての恐怖心も薄れていきました。
初めての外国人との暮らしは私にとっても新鮮で、彼の日本のテレビCMを初めて見た時や料理を食べた時の反応などの際に、カルチャーの違いを実感しました。
当たり前ですが、私たちにとっての普通は外国人にとっては普通ではないということが改めて面白く感じました。日本の夏は暑すぎると言いエアコンの設定を18度にして心地よさそうに風に当たっていた彼の横顔が忘れられません? 笑
1年後の3年生の春、次は私たちがカナダへと行く番になりました。
2週間というとても短い期間でしたが、それが初めての海外だった私にとって
刺激を与えるには十分すぎるほど長いもの
でした。
英語で書かれている自動販売機、道を走る馬車、ドラマで見るような海外の高校、5日連続で出てくるハンバーガーなどの一つ一つが魅力的すぎて、あっという間に海外のとりことなりました。
帰国した後、担任の先生に開口一番
先生、俺、国際学部に行く!
そんなこんなで国際学部に進学した私は、大学2年生でアイルランドへ留学した後、これまで15ヶ国を渡り歩いてきました。
大学生活が英語漬け&留学という環境のおかげで英語力も身に付きました。
やはり「話さないといけない」という環境に身を置くことはかなり効果があります。私がアイルランドにいる間に最初に上達を実感したのはリスニングでした。アイルランドの英語は少し(けっこうかもしれない)なまっているので初めのうちは聞き取ることがかなり難しかったです。
これはどの留学先にも当てはまることですが、ある日突然というわけではないのですが気が付けば自然に聞き取れるようになっています。そして次に訪れるのが、その癖が自分のスピーキングにも反映されるようになってきます。
そうして少しなまった英語を大学生活で身に着けることができました。笑
そんな私が今回は大学で英語を学ぶということについて少し書きたいと思います!
? 英語が得意な人とは?
英語力を伸ばすにはまず英語の性質を知ることが重要です。英語には大きく分けて2種類のタイプがあります。
それは
グラマー英語とコミュニケーション英語
です。
グラマー英語とは、つまり座学としての英語のことを指します。
一方でコミュニケーション英語とは、実際に英語をツールとしてコミュニケーションをとるときに使用するものを指します。
もう少しわかりやすくするために英語4技能、Reading Listening Speaking Writingに当てはめると、
グラマー英語は
ReadingとWriting
コミュニケーション英語は
ListeningとSpeaking
が重視されます。
大学に入学し、これから英語を頑張りたい!と思う人たちはこれを意識するといいでしょう。
ここで考えて欲しいのはなぜ分ける必要があったかということです。
答えは、
これらはお互いに過干渉しない
からです。
すなわち
コミュニケーションにはグラマーは重要ではない!
逆もまた然りです。
現に海外の語学学校のスピーキングテストなどではAccuracy(正確さ)よりもFluency(流暢さ)が重視され、TOEICやIELTSなどの語学テストでは文法の正確さが重視されます。
英語が得意な人は、このどちらかが特化している人が多く、2つのタイプに分かれます。
英語はすごく話せるのに筆記になるとあんまりの人と、筆記はものすごいのに全然英語を話せない人の2タイプです。みなさんの周りにも多いのではないでしょうか?
? どっちの英語能力を伸ばすべき?
ズバリ言います。両方伸ばしてください。笑
コミュニケーションにグラマーは重要ではないと前述しているのに、結局どっちも必要なんかい!とツッコミが聞こえてきそうですが、これにも訳があります。
当たり前のことですが、重要ではないと言ったものの、これら両方の能力は高いに越したことはないからです。
特に大学などのアカデミックな場にいるうちは、「英語を話せるから文法はどうでもいいもん!」などの暴論は通用しないからです。
また、せっかく英語を勉強するなら将来仕事でも使いたい!という人も、ビジネスの場で話している英語の文法が無茶苦茶というわけにはいきません。
結局のところ、英語はコツコツ勉強しないといけないのですが
グラマーとコミュニケーション
これら二つの性質を知るだけで英語力は伸ばしやすくなります。
? 文法は楽しく学ぶっきゃない!
まずグラマーですが、これはみなさん高校生の頃から嫌になるほど単語や構文を覚えてきているのではないでしょうか?あとはこれらを反復して応用していくだけです。
もう1ステップ上げたい人はぜひWritingとイディオムを利用するといいでしょう。
文法の基礎がまだ備わってない、自信がない人はもう一度初めから基礎固めすることをお勧めします。その際には個人的にこちらのVintageというテキストがオススメです。
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こちらのテキストは大学入試レベルの文法が本当に細かくわかりやすく載っています。そして英語の学習テキストでは珍しく、発音やアクセントも学ぶことができます。
お次にWritingですが、日本人が最も苦手とされているのがこれです。私自身小学生の頃の作文の宿題はとても億劫でした。
英語ではこれを克服することでグンと英語力が伸びます。
特におすすめはショートエッセイです。
ノートを一冊用意し、5分で書ける程度でいいので一日の出来事を日記のようにつけていきましょう。それを繰り返していくだけで十分です。5分と設定しているのは、長いと人間続かないからです。笑(もちろん長いに越したことはありません。大事なことは継続させることです。)
もし周りに添削をしてくれるひとがいれば積極的にお願いしましょう。添削する側も勉強になるので、自分と同じぐらいの語学力の人と交換日記のようにすればお互い勉強になります。
次にイディオムですが、これは英語を楽しく学ぶ大事なカギとなります。
イディオムとは、日本で言うところの慣用句です。
有名どころを挙げるならば、
A piece of cake(朝飯前)
Under the weather(気分がすぐれない)
Once in a blue moon(めったにない)
To see eye to eye(意見が一致する)
When pigs fly(ありえない)
などです。
When pigs flyは直訳すると
豚が飛ぶとき?
になります。たしかにそれはありえないですね笑
こういったイディオムは数え切れないほどあり、どれも表現がとても面白いので楽しく英語を勉強することができます。ネイティブスピーカーもイディオムを使うので是非覚えてみてください!
イディオムがまとめてある良いページがあったので添付しておきます。
https://www.smart-words.org/quotes-sayings/english-idioms-commonly-used.pdf
? 日本の英語教育の落とし穴
次にコミュニケーション英語能力の伸ばし方ですが、これには明確な近道があります。
それは
とにかく話す
ことです。
しかしコロナ禍の今、以前と比べて人との関りも軽薄になりつつあり、中々外国人と会話をする機会を設けることは難しくなってきています。そういう人はぜひ自分の書いたショートエッセイを声に出して読む練習をしましょう。
ここで重視してほしいのは
流暢に読む練習をすること
です。
日本人は多くの人がこれを苦手に感じています。それは日本の英語教育が関係しています。
日本の高校までの英語教育は正確であることを半ば強いられるため、その弊害によって
日本人は間違いを恐れるようになっている
と考えられています。
なので
突然「ミスを恐れず話そう!」と言われても無理がある
ので、少しずつ慣れていくしかありません。英語のネイティブスピーカーももちろん英語を間違えますし、それは私達日本人も同じです。私たちも日ごろ日本語を多く間違えていると思えば、少し気が紛れるのではないでしょうか?
? 結局、英語って必要?
ここまで英語学習のコツを述べてきましたが、結局一番大事なことは皆さん自身が頑張ることです。大学生になり、これから英語学習を頑張りたいという人たちにとって少しでも励みになったらと思い、書かせていただきました!
私自身も現在進行形で英語を勉強中ですが、正直、
目標がなければここまで頑張ることはできなかった
と思います。最初は厳しく感じる道のりですが、
初めてうまく英語でコミュニケーションをとれた時などに英語の楽しさを実感する
と思います。
もう一つ、目標設定だけでは続けられるか不安という人には
絶対○○状況
を作ることをオススメします。
例えば、○曜日のこの時間15分だけは絶対に英語を勉強する。できなかったらペナルティといった風に自分を追い込んでみてください。5分でもいいです。とにかく続けることを意識してください。
「英語は必要な人だけが勉強したらいい」という声をよく聞きます。
これに関してですが私はその通りだと思います。いくらグローバル化が進むこの時代とはいえ、英語を避けようと問題なく生きていけるからです。
では何のために英語を学ぶのか?という話になりますが、それは
自らの選択肢を増やす
これに尽きます。
特に新大学生の人たちはこれから高校までとは全く違う新しい道がたくさん開けると思います。新しい可能性にチャレンジしてみるためにもぜひ英語学習を頑張ってみてはいかがですか??
(徳永さんが愛してやまないアイルランドの風景、上はモハーの断崖、下はコーク市内)
アイルランドに興味のある方はこちらまで
https://www.instagram.com/umatage/?hl=ja
編集後期
いかがだったでしょうか?
「英語と出会うきっかけ」から、「英語の能力」について、そして「英語の勉強を続ける上での目標設定の大切さ」を語っていただきました。
彼は本当にフィリピンの方に愛されていまして、
第4回は参加者として、第5〜8回はサポートメンバーとして、計5回も参加しているということもあるのですが、
彼の流暢な英語力も、もちろん一端を担っていたことは間違いありません。
徳永さんの文章には、
最初は厳しく感じる道のりですが、初めてうまく英語でコミュニケーションをとれた時などに英語の楽しさを実感する
と書かれていますが、
「うまく英語でコミュニケーションをとれた」経験の積み重ねが、
フィリピンの人から愛される関係を築いていった
と思います。
Let' give it a try anyway!!
少しでも英語学習のヒントになれば幸いです。