GTP的教育用語辞典 vol.1 ~動機づけ~
こんにちは。GTPブログ担当あやかです。
この季節になると、教員希望の学生がある試験の対策を始めるだろうと思います。その試験とは・・・。
教員採用試験
です!!!
(ちなみに私もその学生の一人です。)
GTPブログでは、教育用語をGTPメンバーの視点から分かりやすくまとめていく新連載「GTP的教育用語辞典」を始めます!ブログを読みながら教育用語への理解を深めていけたらと思います。
今回はGTP的教育用語辞典第1弾です。それではご覧ください。
GTP的教育用語辞典 vol.1 ~動機づけ~
みなさんの仕事や勉強に対するモチベーションは何ですか?
楽しいから?誰かの喜ぶ顔が見たいから?
自分のため?お金のため?
やらないと怒られるから??
今回はモチベーション、やる気を高める方法である「動機づけ」とは何かを、私の幼少期を振り返りながら見ていきます。
私はおままごとが大好きな子どもだったので、お母さんのお手伝いも「やらせて!やらせて!」と興味津々でした。洗濯物を一緒にたたんだり、ご飯のときにはお箸とコップを準備したり...。
私がお手伝いをする理由は...
「楽しいから!私がやりたいからやるんだ!」
おままごとから、お母さんと同じことをしてみたい、お手伝い楽しそうという好奇心が引き出されました。
このように、自分の心の内から出てくる意欲を引き出すことを
内発的動機づけ
といいます。
ある日、我が家でお小遣い制度が導入されます。1つお手伝いしたら10円。最初は「やったー!嬉しい!」とお手伝いのやる気がアップ!
この「お小遣いがもらえる」という、外部からのきっかけにより意欲を引き出すことを
外発的動機づけ
といいます。
ある日のこと。
母「食器のお片付けして。ついでにお母さんのも運んでくれると嬉しいな...。」
私「わかった!!お小遣いもくれる?」
母「そんなにいつもお小遣いあげられないよ。お手伝いは家族のためだから、そのためにやってほしいな。」
私「えー、お小遣いもらえないのか。お手伝いしたらくれるって言ったのに...。じゃあ、お手伝いやらない...。」
いつの間にか、「ただ楽しいからお手伝いしていた」のが、お小遣いを貯めるための活動にすり替わっていました。
このように、はじめは内発的動機づけによって行われていた行動が、外発的動機づけによる行動に変化することを
アンダーマイニング効果
といいます。
教育現場においても内発的動機づけによる学びを増やしていきたいものです。
良い成績が欲しいから勉強する、テストでいい点取ったらご褒美がもらえるから頑張る...ではなく、「これってどうして?不思議だな、知りたい!学びたい!」という好奇心から、子どもたちが学ぶこと自体に楽しさを見出せるようにしたい。
また、アンダーマイニング効果とは逆に、もともと外発的動機づけにより行っていた学習が、本人の意欲や好奇心による内発的動機づけの学習にすり替わるように、教師がそのきっかけを与えられるようにしたい。
このように初めは外発的動機づけによる行動だったが、そのもの自体に魅力を感じるようになり、内発的動機づけによる行動に変化する現象を
機能的自律
といいます。
このような機能的自律を促し、子どもたちがその課題自体に魅力を感じ、“わくわく、楽しく”学びに向かうようにするためには、教師はどのような工夫が必要なのでしょうか。
自分の子どものころを振り返り、どんな言葉をかけられたら「もっと頑張りたい!」と意欲がわいてきたのか、やる気アップのきっかけを思い出してみましょう。そこに何かヒントがあるかもしれません・・・!
【今日のまとめ】
内発的動機づけ・・・自分の心の内から出てくる意欲を引き出すこと。
外発的動機づけ・・・外部からのきっかけにより意欲を引き出すこと。
アンダーマイニング効果・・・はじめは内発的動機づけによって行われていた行動が、外発的動機づけによる行動に変化すること。
機能的自律・・・初めは外発的動機づけによる行動だったが、そのもの自体に魅力を感じるようになり、内発的動機づけによる行動に変化すること。
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