大学1年生の諸賢に問う!「大学生活は充実していますか?」vol.3
こんにちは。GTPブログ担当工藤(通称:たけ)です?
今回は、大学1年生の諸賢に問う!「大学生活は充実していますか?」第3弾です。
今回この記事を書いてくれたのは、日本体育大学4年生の水野光(みずの ひかる)さんです。
なんと言っても、水野さんは
GTPにとって、なくてはならない存在
の1人です。
「GTPって何?」はじめてGTPのHPを訪れて下さった方はこちらから
彼はこれまで第5回から第8回まで計4回のセブGTPに関わっています。
大学2年生の春、第5回は参加者として。
大学3年生の夏、第6回はサポートメンバー(通称:サポメン。セブでの2週間の参加者のサポートをするだけでなく、プログラムの半年前から企画・運営もしています。)として。
大学3年生の春、第7、8回もサポメンとして。
特に第6回から第8回にかけて運営サイドを組織化し、体制を整えたのは、彼の功績であることは間違いありません。
綿密に企画・戦略を練り、実行する力は凄まじいものがあります。
また、今回行われるGTPオンラインイベントの総指揮官でもあります?
2020年12月6日17:00~21:00に行われるGTPオンラインイベントはこちらから
つまるところ、彼は
企画屋
です。
生徒が授業を受けることより、先生が授業を準備する方が10倍大変なのと同じように、
企画という仕事は、参加者側と比べると10倍大変だと思うんですね。
10 倍考えるし、10 倍プレッシャーがのしかかる。
そんな水野さんが伝える言葉には
力強さ、本気さ
があります。
本文中には、こんな一文が出てきます。
だから就活で困るんです。
ひよっこな私?はこの一言を読んで、1発KOされて、このページを離脱してしまいますが、
諸賢な皆さんは、この言葉にたとえ倒されたとしても、
あしたのジョーの如く、何度も何度も立ち上がり、このページの最後まで読み進めていって欲しいと思います。
このページの最後の答えは
〇や〇や〇を集めまくって、〇を繋げ!!
です。
どうぞ最後までよろしくお願いいたします。
自己紹介
こんにちは!私は都内の大学に通う4年生の水野光(みずのひかる)です。
GTPには、2019年の2月に行われた第5回(5th batch)に参加しました。そこからGTPの第6~8回とサポートメンバーとして加わり現在も広報として関わっています。
また、バスケットボールを小学校5年生からしており、大学ではプレイヤーとしては引退したものの、運営というスポーツを支える視点として
(一社)関東大学バスケットボール連盟
(一財)全日本大学バスケットボール連盟
に入っていました。
私がGTPと出会ったのは、2018年10月あたりに関東で行われる未来の先生展の一角のGTPブースでたけちゃん(ブログリーダー)と会話をしたのが一番最初でした。
未来の先生展は、元麹町中学校、現横浜創英中学・高校校長の工藤勇一先生をはじめ、APU(立命館アジア太平洋大学)出口治明学長など数々の教育関係者が集まるイベントなのでぜひ参加してみてください。
詳しい詳細はURLを添付しますので興味のある方はご覧ください。
はじめに
私は小学校卒業時から教師への道を志していました。
そして、大学選びも『先生になるために』を優先して大阪から上京して東京の大学に入りました。だから大学に入った時は、他の人と比べると意図が明確で取捨選択がはっきりしていたと思います。
そこから、大学生活では口癖のように頭の中で
「先生になるために、〇〇をする」
とありました。
だから、8年間続けてきたバスケットボールを辞める決断を早々にしました。理由は簡単です。大学4年間プレイヤーとして続けて卒業し教壇に立った時にバスケットボール以外教えられることが限られるからです。
私は先生になるという大きな土台があった事を前提に大学1年生に伝えていきたいと思います。
私が大学1年生に伝えたいことは
①4年間でリソース(資源)調達を全力でする。
②熱くなれる同士をつくる。
③海外に触れる。
この3つです。これは大学2、3年生にも共通していると思います。
この観点を軸に大学選びから失敗談、これから何をしていくか。といった少ししくじりの実体験を交えて話していけたらなと思っています。
①4年間でリソース(資源)調達を全力でする。
リソースとは、、?
私の定義しているリソースは、人、モノ、環境、立場、身分、知識などです。
ではでは突然ですが、
みなさんは自分の夢や目標はありますか?
では
それを達成するためのリソースはありますか?
たぶんこれをスッとYesといえる大学生は少ないでしょう。
はっきり言います。
だから就職活動で困るんです。
大学卒業の学歴はあまり関係ないと言われる世の中になってきます。
そんな中で、学生生活を授業の単位を取るだけになってしまって他はバイト。
そうであれば、高校を卒業して就職している人に大きく差を付けられています。先に社会を知っているのですから。
その人達と同等では大学に行っている意味を持たないと思っています。
高卒と比べれば給料が変わる。たしかにそうだと思います。
しかしこれからは終身雇用という考え方は無くなってくると思っています。
Society5.0、VUCAの時代と言われ変化の激しい時代です。その中で職がなくなるかも知れない、どんな将来になるかわからないとなった時に"安定"という言葉はあまり根拠をもちません。
さて、話を戻してリソース集めの話です。
Connecting the dots
点と点を繋げる
皆さんこの言葉はご存知でしょうか?
これはスティーブ・ジョブズが2005年の米国スタンフォード大学卒業式の祝賀式で卒業生に向けて行ったスピーチの中にある1文です。
興味がある方は、覗いてみてください。圧巻のスピーチです。
Text of Steve Jobs' Commencement address (2005) (stanford.edu)
私はこの言葉を人生の教訓にしています。
人、モノ、環境、立場、身分、知識はさらに、
人、モノ、環境、立場、身分、知識をうみます。
このリソースという点があればあるほど、思いがけない出会いを作ってくれます。私の進路も、4年間かけた意図して作った点と思いがけない線が結びついて見えてきました。
何をしていいか分からないは言い訳です。興味を持ったことをどんどんして下さい。
必ずどこかで繋がってくる
でしょう。
では、具体的な挑戦例を1部紹介します。
外部の色々なセミナーや学生団体に参加することです。
セミナーや学生団体に加わっていくと、大学内では得ることができないような知識がたくさん入って来ます。それを1つのリソースとして、繋がりを増やしてみてください。
その過程を踏んでいると、いざ4年で就活の時に進路に直結しなくても自己PRの添削や面接練習など様々な形で力になってくれます。
しかし、外部のセミナーは決していいセミナーばかりではありません。外部となると営利目的の団体ももちろんあります。対象のターゲットを"熱意のある大学生”にしている場合もあります。
私は1つしくじりかけました。ここでしくじらなかったのは、友人が止めてくれたからです。
それは外部のある人材育成セミナーに参加した時のことです。
そのセミナーは無料セミナーでディスカッションが多いセミナーでした。団体紹介のときも、有名な登壇者が多く並んでいました。私自身もすごく満足していました。
次に2泊3日の有料セミナーに招待されました。招待といってもお金は全て払わなければいけません。
そのセミナーは3泊で3万円ほどの高額セミナーでした。
私は払いかけましたが、友人のおかげで行かないことを決められました。後々会社などのレビューや情報を集めていくうちにそこは営利目的で情熱のある大学生を集めて商売をする会社でした。その会社に不満があるわけではありません。そんな会社が山ほどあります。
よく高額セミナーの誘い文句で、
0円から1万円を生み出すのは大変。100万円から101万円を生み出すのは簡単。
という言葉があります。
その言葉は、気をつけて下さい。あと、色々な人に相談してみて下さい。良いセミナーは良い“繋がり”から得られます。
さて、高額セミナーにも騙されることなくここまで順調に思えてきた大学生活ですが、ここで1つ大きなしくじりをしました。
先生になるために〇〇をする
この言葉を教訓にしていると先程述べました。
そうしていくうちに、考え方がドライになり
友達付き合いを究極に疎かにしていました。
リソースを追い求めているうちに、大学から外へ出て活動するようになり、大学内ではいつも1人で授業をうけてご飯を食べていました。
②熱くなれる同士をつくる
リソースを追い求めるあまり、友人関係もドライになっていました。順調な時は、ストレスなくすいすい進んでいきます。
しかし、自分が進路に迷った時や何か相談したい時、空いた時間を余暇として使いたい時、何もすることがありません。
いかがでしょう?リソースを求めるあまり、
新しいことばかりに目がくらみ継続性や協調性が欠けていった
のです。
協調性の損失は、社会に出ていくうえで損でしかありません。協調性は、社会の点と点を繋げる“線”であるからです。いくら優秀な人材や知識を集めても、点だけでは十分に機能しません。
だから、私は継続性と協調性を兼ね備えたリソース探しを始めました。
そこで出会ったのは2週間海外で教育実習をするプログラムGTPです。
“同じ釜の飯を食う”や“苦楽を共にする”
といった言葉があります。
GTPは楽ではありません。だからこそ仲間と協力して、楽しいことや苦しいことを共有して乗り越えていく必要があります。そんな機会を大学生活中に1回は作ってください。
上記で話したように、活発に活動することはとても大切です。
その中でもやはり趣味に没頭する時間や娯楽を楽しむ時間を必ず盛り込んでください。
その余暇も、1つの点です。余暇を過ごしているときに思わぬ拍子にアイディアが生み出される時もあります。
カップラーメンを開発した安藤百福は布団に横たわっていると突然、天井が突然ぐるっと回ったような錯覚に陥り"逆転の発想"をひらめきチキンラーメンをカップに入れる方法を編み出したと言われています。
これは実業家やクリエイターなどに多いみたいですが、何か行き詰ったときに自分流のストレスのはけ口を持っていればつぶれることは無く、その余裕で新しいアイディアが思いついたりします。
このように、
リソースを集めていきながらも自分で息抜きする時間を作り、できるだけストレスフリーな状態にする。
この日々の積み重ねが、後々3,4年生、社会人になったときに生きてきます。
③海外に触れる
海外に行く1番の理由は
自分の中にある“当たり前”を疑う機会を作って欲しい
からです。
これはセブ島のスーパーマーケットの1枚です。
同じ棚にこんなにも、話しながら時には大きな笑い声を出しながら陳列を行っています。陳列というほど堅苦しいものではないかもしれません。(笑)
カメラを向けるとニヤッとしてこちらを向いていました。
いかがでしょうか??
これは、
セブ島の“当たり前”
です。
当たり前は生きている過程で無意識に構築されていきます。それは、人間が豊かに暮らしていく中でとても重要なことですが想像力を知らぬ間に狭くしていっています。
想像力が乏しくなるとどうなるか。相手に物事を自分の中である当たり前で押し付けてしまい、根拠のない制限をかけてしまうことになります。
教育関係を目指すなら、ぜったいにあってはならないことです。
子どもの可能性を1番に引き立てるはずの教師が無意識に可能性を奪ってしまうのです。
そして、もし教育者を目指している方なら教育的視点で貧困地域に行き
“当たり前”を180度変えに行ってください。
そこで、貧困地域にもっていく手荷物として
『なぜ教育を受けなければいけないのか?』という問い
を持っていってみてください。
いま、日本の当たり前をみただけの問いと2、3倍厚みが増して帰ってくると思います。
おわりに
私の大学生活のごく1部を紹介しながら伝えてきました。何が正解なのか私も正直わかりません。最後にボソッと独り言のように言わせてください。
偶然は必然だということ。
皆さんも様々な偶然に遭遇してきていると思います。
では、家から1歩も出ず何もしなければどうでしょう?偶然は起きないですよね。
①~③で話してきたように、
大学生活にリソースという“点”
を増やしていってください。
その点は、偶然を必然に変えます。
その点は、今後の進路を照らします。
そして、無数に散らばった点を
これから出会う素晴らしい人達とともに“線”
に変えていってください。
そうすれば、実りのある大学生活を送ることができます。
残りの大学生活楽しんでください!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
いかがだったでしょうか?
答えは大学生活で、
点や点や点を集めまくって、線を繋げ!!
でした。
「よーし、じゃあ、とにかく興味のあるところから点(リソース)を集めよう!」
と思っても、それには危険を伴います。
大学と言うのは、
いわば
プールで泳いでいる
ようなもので、
大学の外に飛び出していくということは、
いわば
大海原を泳いでいく
ようなものだと私は思います。
海にいけば、そりゃ、サメだっています。
嵐にだって出食わします。
水野さんの言うように、良いセミナーばかりではないかもしれません(ためになるセミナーも沢山あるよ!)。
海外にいけば、スリにあってお金を無くすことだってあるかもしれません。
大海原を泳いでいけば、
“当たり前”を180度変えられて
行き先を見失うこともあるかもしれません。
一人で授業を受けて、ご飯を食べる時だって
あるかもしれません。。
それでも、大海原を泳ぎ続けていけば、
航海を共にする
熱くなれる同士に出会い
大海原という
社会に揉まれ
大学在学中でも、
社会で生き抜く強靭な肉体
が手に入ります(例え画像っす。笑)。
そんな水野さんは、今年度大学を卒業し、
Teach For JAPANのフェローとして、教室から世界を変えようとしています。
(Teach For JAPANに関しては、次の機会に水野さんに書いてもらおうと思っています。)
さて、
「今日なし得ることは明日に伸ばすなかれ」です。まずは、
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点(リソース)を集める航海に出てみませんか?!
大いに刺激を受ける「つぶやき」満載です。