代表ブログ - GTP10周年「10年間のあゆみとこれから」
こんにちは。Global Teacher Program代表の平岡慎也です。
実はGTPは、2016年の10月に生まれたので、今月で10周年になります。
これまでの感謝を込めて、10周年パーティーを開催しました!

たくさんの卒業生が来てくださって、本当に嬉しかったです。パーティーでお話しした10年間の歩みと、これからのGTPへの思いを、ブログでもお伝えしたいと思います。
GTPは、海外の学校での授業実践や先生たちとの対話を通して、教育や自分のこれからを考える留学・研修プログラムです。フィリピンのセブ島から始まり、今はフィンランドや、アメリカのサンディエゴにも学びの場が広がっています。
夢中で始めて 仲間と続けてきた10年間
GTPが生まれる前、僕は世界を旅しながら、各地の学校で授業をさせていただいていました。
教えるために自分で学び、教材を準備する。授業をして、子どもたちの反応や先生の意見から、また学ぶ。その経験を、ほかの人にも届けてみたい。「なんかおもしろいのを作るぞ!」と始めたのが、GTPでした。
最初はセブ島で、仲間と授業をつくり、現地の子どもたちに英語で届けるプログラムを始めました。でも、初年度は100万円以上の赤字。続けられるかどうか、ずっとギリギリでした。
それでも、忘れられない参加者の姿があります。小学校の先生を目指していた大学生が、アルバイトでお金を貯めて参加してくれました。今、彼女は小学校の先生をしています。

ほかにも、就職や新しい挑戦など、人生の節目で連絡をくれる卒業生がいます。そのたびに嬉しくなって、もう少し続けてみようと思えました。
参加者が友達に紹介してくれたり、経験を発信してくれたりして、少しずつ輪が広がりました。フィンランドで学校訪問のプログラムをつくっていた、ちかちゃんとの出会いから、フィンランドGTPも始まりました。
ようやく続けていける見通しが立った頃、今度は「これから、何を目指せばいいんだろう?」と悩むようになりました。目の前の参加者に喜んでもらうことに夢中で、その先にどんな社会をつくりたいのか、十分に言葉にできていなかったのだと思います。
そんな中で起きたのが、コロナ禍でした。売上は前年度から95%減り、海外での活動は止まりました。
日本の学校で教壇に立ち、企業で事業のつくり方を学び、アメリカの大学院への留学にも挑戦しました。でも、何か動いていないと不安に押しつぶされそうで、気持ちはずっとギリギリでした。
その時期を支えてくれたのが、スタッフや卒業生たちです。オンラインで交流を続けたり、現地の学校と再開に向けた話を進めたりしてくれました。そして2024年春、セブGTPを再開できました。
振り返ると、続けるのが難しいときほど、誰かの存在に助けられてきた10年間でした。参加者だった人が、今度は場をつくる側になってくれる。こんなに嬉しく、心強いことはありません。
仲間が増えたことで できるようになったこと
創業当初は、僕が入院でもしてしまったら、プログラムの運営が難しくなるような体制でした。やりたいことがあっても、僕一人で動ける範囲には限りがありました。
今は、たくさんのスタッフが運営を支えてくれています。僕が同行しないGTPも増え、年間の開催回数も増えてきました。仲間のおかげで、より多くの方に参加していただけるようになっています。

そして、スタッフが増えたことで、参加者一人ひとりと向き合う時間も増えました。
GTPには、授業準備や現地での活動を支える「サポートメンバー」がいます。親しみを込めて「サポメン」と呼んでいます。この仕組みも、卒業生が次の参加者を支えてくれる中で育ってきました。
スタッフやサポメンが、一人ひとりと対話し、じっくり授業づくりを一緒に進められるようになりました。参加する人によって、悩むことも、挑戦したいことも違うからこそ、そうした時間を大切にしたいと思っています。
以前の僕一人では、ここまで一人ひとりに時間をかけることは難しかったと思います。今のGTPの強みは、こうして参加者の学びを一緒に考えてくれる仲間がいることです。開催するたびに、仲間の存在の大きさを感じます。
僕自身も学校現場や大学院で学び、スタッフもそれぞれの経験を持ち寄ってくれる。年々、GTPがパワーアップしているなと感じています。
海外での学びを 日本の教室へ
アメリカへの大学院留学をきっかけに始まったサンディエゴGTPでは、探究学習に取り組む学校「High Tech High」を訪問します。現地の先生方から意見をもらいながら、自分たちで授業の案を考えます。
セブでの授業実践や、フィンランドでの学校訪問と先生たちとの対話に加えて、自分の授業や学校について考える機会も広がりました。
NPO法人 Leap forの皆さんのおかげで、サンディエゴGTPには、教育委員会の方々や先生方が研修として参加してくださる機会が生まれました。海外での学びを日本の教育につなげていく機会が生まれたことは、大きな一歩です。ご縁をつないでくださった皆さんには、本当に感謝しています。

11年目からのGTP
僕たちは、こんなビジョンを掲げています。
「大人になるのも楽しみだ、と思える社会をつくる。」
自分の経験を楽しそうに話す大人や、新しいことに挑戦する先生。その姿を見た子どもたちも、「やってみたい」と思える。GTPでの学びが、そんなふうに周りへ届いていったら嬉しいです。
実は、10周年パーティーでも、嬉しいつながりが見つかりました。ある卒業生が大学でセブGTPの経験を発表し、チラシを配ったそうです。そのチラシをきっかけにフィンランドGTPに参加した方が、会場に来ていました。発表した本人も、そのつながりに気づいていませんでした。
自分の経験を話したことが、知らないところで誰かの一歩につながっている。まだ僕たちも知らない、そんな出会いがあるのだろうなと思います。
もちろん、すぐに大きなことをする必要はありません。フィンランドGTPの参加者からは、「毎朝、自分でコーヒーを挽くようになりました」「授業中に、少し余白の時間を取り入れるようになりました」という声もいただきました。
自分の生活で試してみる。目の前の授業で生かしてみる。そこで感じたことを、誰かと話してみる。そんな一人ひとりの変化も、先生方の研修や学校とのつながりも、大切に育てていきたいです。
10年前、こんなにたくさんの人とGTPを続けているとは、想像していませんでした。参加してくださった皆さん、運営を支えてくれる仲間、現地で迎えてくださる先生や子どもたち。一人ひとりのおかげで、GTPは10歳になれました。
10年間、本当にありがとうございました!
まだ参加したことがない方にも、このブログがGTPに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。ぜひ一緒に海外の学校で教育を探究し、15周年パーティーも一緒に過ごせたらと思います。
これからも、GTPをよろしくお願いします。
株式会社Stapia
代表取締役 / Global Teacher Program運営代表
平岡 慎也

