スタッフブログ・GTPセブ運営リーダー・秋岡吟 「大切に守り続けたい、GTPセブの価値」
自己紹介
GTPセブの運営リーダーの秋岡吟(あきおかおと)です。私は幼少期からものづくりが大好きで、学生時代は図画工作の先生を目指して勉強していました。小学校全科と中高美術の教員免許を持っています。所属していた研究室の専門が空間デザインだったこともあり、美術の中でも特にデザイン分野が好きです。毎日のように家の中の模様替えを想像しているくらい、インテリアや雑貨のことばかり考えています。

本題に入る前に、このプログラムに出会う前のことを少しだけお話ししようと思います。時を遡ること13年前。当時大学に入ったばかりだった私は、自分の向上心のやり場を探していました。そんな時に大学の教授から紹介されたのが、スウェーデンのスロイド教育でした。そこからスロイド教育に関するプログラムを血眼になって探したのですが、見つけられず…。同じ北欧ということで、フィンランドの教育視察プログラムへ参加しました。これが私と海外教育との最初の出会いでした。(高校生まで、こんな安全な国から外に出るなんてアリエナイ!なんて思っていたのはここだけの秘密です)
こんなバックグラウンドから、現在は海外・教育・デザインを主軸に生きています。

私とGTPのはじまり
2018年からこのプログラムに関わり始め、早いもので気づけば8年目となりました。最初の出会いは、研究室の後輩からの「おとちゃん、一緒にフィリピン行こうよ!」の一言でした。二つ返事で「いいよー!」と答えたものの、インプット系のプログラムだと思っていた私は、後々教育実習というめちゃくちゃアウトプットなプログラムだという事実を知って、とても驚いたのを覚えています。当時私は大学院生で、自身の修士研究に行き詰まって悩んでいた時期でもありました。研究内容が教育分野ではなく美術分野だったので、「ちょっと教育分野に戻りたい..」と考えていたタイミングでの出会いでした。

こうして改めて振り返ってみると、思い出の中心は一緒に参加した仲間たちのことばかりです。年齢・学年関係なく、真剣に課題に向き合ったり、みんなで大笑いしたり、どんな感情も共有できる仲間たちと過ごした日々は、本当に充実していました。また、英語が苦手だった私にとっては、「英語で授業実践する」という環境のおかげで、協力できる仲間がいることの幸せを実感させられた日々でもありました。昔から他者に頼ることが苦手だったので、これはとても大きな収穫でした。そして、「誰かの背中を押すきっかけづくりがしたい」「誰かの居場所をつくりたい」それを通して「1人でも多くの人の心を豊かにしたい」という、今も変わらない私の人生の目標の出発点となっています。

セブ島と私
このプログラムとの出会い以来、パンデミックの期間を除いても、6年ほどセブ島への渡航を続けてきました。プラベートでの旅行も含めると、次の2026年春で12回目の渡航です。プログラムで年2回行っているのに、プライベートでも行ってるの?という感じではありますが、それくらい私にとってのセブ島が「帰る場所」になっているということだと思います。
その理由の一つは、友人たちです。プログラムを通して、これまでにたくさんの出会いをいただいてきました。パンデミック前のプログラムでは現地の語学学校の先生方とも関わる機会が多く、そのおかげで私には同年代のフィリピン人の友人がたくさんいます。今となっては、SNSにフィリピンの様子が流れてくることが当たり前の生活になりました。
彼らの存在が、私をセブ島と繋いでくれている大きな理由です。

そして、友人に限らずフィリピンに暮らす人々のあたたかさに触れてきたことも、理由の一つとなっています。ちょっと困っていたら、気づいて声をかけてくれる。いつもなんだか明るいオーラをまとっていて、こちらまで元気が湧いてくる。フィリピンの人々の持つ国民性が、私の心の充電場所になっているように思います。
私の考えるGTPセブの価値
経験、仲間、価値観の更新。この3つが、これまでプログラムの運営に関わり続けてきた私の感じるGTPセブの価値です。「海外で教育実習をする」という経験はもちろんのこと、「興味関心の似ている仲間と出会う」「仲間と協力し合いながら困難を乗り越える」という経験は、なかなか簡単に手に入るものではありません。
GTPセブのプログラムには、海外留学だからこそ、文化や環境の違いの壁があり、教育実習だからこそ、授業を作って実践するという壁があります。授業を作って実践するということは、相手のことを想像し尽くして、起こりうる仮説を思いつく限り立てて、1つ1つの手立てを用意して、学びを届けるということ。セブ島での授業作りは、理想の100%を実現することが難しい場合もあります。その文化の中、環境の中で、できる限り100%に近づけるように試行錯誤することが必要になります。私が参加者の時に感じたように、自分1人で立ち向かうには高い壁かもしれません。だけど、自分とは違う強みを持った仲間たちとなら、乗り越えられることがたくさんあります。仮に壁の向こう側までは越えられなかったとしても、違う価値観を持った仲間たちと協力しあっていく中で、今まで考えたことがなかったような視点や知識に触れる瞬間がたくさんあります。そうして自分の価値観が更新されていくことで、今までは見えなかった世界が見えるようになり、新しい目標が生まれます。

私にとって人生の中で「充実してる!」「楽しい!」と感じる瞬間は、“困難を乗り越えた時“と”自分の価値観が更新されて、新しい目標が生まれた時“です。心がソワソワして、何でもいいから今すぐ行動したくなってしまうような感覚。そんな感覚を、このプログラムでもたくさんの人に感じてもらいたいと思っています。
プログラム作りで大切にしていること
この環境だからこそ得られる経験や価値観を、「次の一歩に繋げること」を大切に、プログラムを作っています。セブ島という土地、現地の公立小学校という場所、そこで学ぶ子どもたちや先生方、このプログラムに魅力を感じて集まる仲間たち、一緒にプログラムを作っているスタッフたち。そして、参加を決めて新たなチャレンジに踏み出したその人自身も、私の考える“環境“の1つです。
新しいことにチャレンジすると、今までとは違う刺激をたくさん感じます。GTPセブでも、新しく出会う人たちや環境、初めて知る自分など、参加前には想像できないくらいたくさんのことを感じるはずです。どんな物事にもポジティブとネガティブの両面があって、正面からは受け止めたくないような感情が生まれることもあるかもしれません。だけど、それも含めた「感じたこと」すべてが、次の一歩のきっかけとなるエネルギーの芽なのだと思います。
この芽をどう見つけてもらうのか?どう育てて、次に繋げていくのか?
…そこがプログラムを作る上で1番楽しいところで、私の中の大切な核になっていると思います。

ちなみに、これは参加者に対してだけではなく、プログラムそのものに対しても同じです。常に新しい刺激を受け取って、より良い方向を模索していくこと。自分たち自身もそれを体現していくことで、このコミュニティの周辺にいるみんながそれを面白がれるような環境をつくることを目指しています。
参加を迷っている人へ
GTPでは「チャレンジ」という言葉がよく出てくるのですが、これを私なりの解釈にすると、“新しい刺激に触れて、今までとは違う感情と出会って、向き合って、自分が更新されていく” ということだと思っています。
FunやFunnyな面白さは手に入りやすいけど、Interestingな面白さだけは、今の心の安全圏から一歩踏み出さないと、手に入れることが難しいものです。それには心身共に大きな力が必要だと思います。だからこそ、何かを感じて心が動いた時が行動に移すベストタイミング。そのエネルギーの芽が消えないうちに、自分の力で一歩踏み出すきっかけに変えて、チャレンジに進んでみることをおすすめします。
そして、それがこのプログラムであってくれたら、とても嬉しいです。




