GTPセブ参加者体験談 髙見彩華 大学3年生〜ワクワクする学びを求めて〜
こんにちは!大阪大学理学部化学科3年生の髙見彩華です。11th Batch参加時は2年生で、4月から3年生に進級しました。理科の楽しさを伝えることができるようになりたくて、大学では化学の知識を学び、週に3〜4日の実験を行っています。教育にもとても興味があり、探究やキャリア教育を通して高校生と関わる教育団体を運営していたり、様々な教育現場や学会に足を伸ばしたりしています。


1、なぜGTPへの参加を決めたのですか
普段は日本の高校生と関わることが多いので、「自分の知らない教育現場にもっと出てみたい!」と思い、”海外×教育”をキーワードに何か面白そうなものはないかとずっと探していました。
そんな中、目に留まったのがGTPのインスタグラムでした。動画を見て、サイトを調べて、”海外で授業ができる”という聞いたことのない経験がとても楽しそうでワクワクしていたのを今でも覚えています。同時期にあった大学でのプログラムと少し迷っていた時もあるのですが、GTPの現地の小学校で授業ができるプログラムをとても魅力的に感じたこと、全くの初めての場所で、初めてのメンバーの中で自分を試してみたいと感じたことが理由となり、GTPへの参加を決めました。(このことに加え、団体で関わっている高校の先生が代表の平岡さんの知り合いで背中を押してくださったことも理由の一つです...!)
2、実際に参加してみてどうでしたか?
10日間は濃いという言葉では表せないほど、毎日が刺激的で、周りのメンバーの姿を見て自分もさらにがんばろう、がんばりたいと思える、かけがえのない時間だったと感じています。日本中から教育をキーワードに大学生・大学院生が集まって、授業づくりと実践に励む日々...今思い返してもあんなにも同年代の仲間と真剣に教育に向き合い、よりよい授業を目指して切磋琢磨できる時間は本当に貴重な時間だったと感じています。
授業実践
私は、現地の授業実践では4th Gradeの子どもたちを担当しました。教科はMAPEH(Music, Arts, Physical Education, Health)でした。
普段小学生にあまり関わっていないこと、自分が教えたことのないMAPEHを英語で教える必要があることなど、小学校へ行く前はワクワクと不安でいっぱいでしたが、子どもたちを目の前にするとその不安はすぐに消えました。はじけるような笑顔でTeacher Sayakaと駆け寄ってきてくれる元気な子どもたち、まだまだ慣れない英語を使いながらも真剣に想いを伝えてくれる子どもたち...初日から、私の心は愛しさでいっぱいになり、楽しい授業を届けたい!!10日間で自分史上最高に楽しい授業を届けよう!と思うことができました。

授業実践の1回目では、日本×好きなものを伝えるために日本で準備していった授業を行いました。ジブリが好きな私は、ジブリを届けたいとは思ったものの、どう題材にするかを長い間悩んで多くのメンバーに相談に乗ってもらいました。どうしたら活動を楽しみながらジブリに興味を持ってもらえるのか...私が悩みに悩んで作り上げた授業で子どもたちのはじけるような笑顔を見れた時の嬉しさは今でも忘れられません。


自分の中で、教師も生徒もワクワクできる授業作りを行いたい!!という思いがあり、セブでも授業を作っていました。普段生活している環境が違う大学生・大学院生が集まっているからこそ、自分が思いつかなかったような仕掛けを行っているメンバーをたくさん見て、たくさんアドバイスをもらって...どうやって子どもたちが授業に乗り出す、面白いと思える授業にするか仕掛けづくりに夢中になれた日々でした。

2,3回目のMAPEHの授業では、子どもたちがジブリを通して日本にとても興味を示してくれたことと、担任の先生の今までの授業ではフィリピンの祭りを扱っていたということから、日本の祭りを知ってもらう授業を行いました。
歌と踊りが大好きな子どもたちと、お面を作って盆踊りを一緒に踊りたい...!制作物は作ったことがなかったので不安でいっぱいでしたが、メンバーの助けを借りながらお面の試作を行ったり、動画制作を行ったり...子どもたちが元気な分、時間配分が読めなかったり、授業の統制を取るのに苦戦したりもしましたが、それもチャレンジだと思い、様々なチャレンジをすることができた授業実践でした。
子どもたちに帰らないで...と言われるたびに私も帰りたくないと思ってしまうほど、子どもたちとの1日1日を子どもたちの反応にまっすぐ向き合いながら過ごすことができました。

3、GTPを終えて、これからどうしていきたいですか
現地での私の探究目標は、
①たくさんの人(1日5人以上)と話して、楽しい授業にするために試行錯誤する!
②毎日の振り返りを大切にする
の二つでした。どちらも、現地で達成することができたと考えています。

そして帰国した今、今後さらにセブでの学びを活かすことができるように私が取り組もうとしている(日本に帰ってきてから取り組んでいる)のは以下の三つです。
①ワクワクする・楽しい授業とは何かを考えて、日本の授業にも生かす
②自分の感じたことの言語化を行う
③頼られる人になるように行動する
どれもセブで改めて自分が考えたい、頑張りたいと思ったことです。この3つをまずは当たり前にできるようになるように日々を過ごしていきたいと思っています。セブで一緒に過ごした仲間、子どもたちとの出会いに感謝して、これからも自分の場所でより良い学びづくり、場づくりに励んでいきます。一生忘れない、忘れたくない貴重な経験をありがとうございました。
11thのみんな、それぞれの場所でがんばろうね!私もがんばるし、応援しています!
読んでくださり、ありがとうございました!
