参加者体験談 東京学芸大学3年 中村彩花 ~学校現場には様々な子ども達がいるのだから~
参加者体験談 東京学芸大学3年 中村彩花
こんにちは。GTPブログ担当の工藤(通称:たけ)です。
今回の参加者体験談でご紹介するのは東京学芸大学3年(参加当時)中村彩花(なかむら あやか)さんです。
参加者体験談は「事前」「参加中」「事後」の3段階でまとめていますが、中村さんが首尾一貫して書かれていることはこれです。
様々な価値観、様々な考え方、様々な経験に触れたい。
ということです。
だって、それは、
学校の現場には様々な子ども達がいるから
と、文章中で語ってくれています。
もっと言うと、中村さんは東京学芸大学の学生で、いわゆる「教育を学ぶ人のための大学」です。必然的に教育に興味がある学生が集まるし、大学生全体で見たときには、似たようなタイプの学生が集まりやすいのだそうです。
ある一定のコミュニティーに属していると
それはそれで居心地がいい
かもしれませんが、その一方で、
居心地がいいコミュニティーに属したままでいいのだろうか?
という、疑問が湧き上がったりすることもあるのではないかと思います。
東京学芸大ならずとも、教育学部や教育系の学部・学科に所属する人が抱える問題であると思います。ましてや、学校現場には様々な子ども達がいます。
様々な子ども達がいるからには、先生の立場としては、1人1人に対応できて、個性が生きるような教育が必要になってきそうですよね。
中村さんがこれらのことを踏まえ、プログラム前、中、後に考えたことはどのようなことなのでしょうか?
ぜひ、最後までお読み頂けたら嬉しいです。
Q1 なぜGTPへの参加を決めたのですか?
小学校の先生になりたいという夢はあるけれど、将来の自分に対して漠然とした不安がありました。何かを変えたかった。行動したかった。
日本の小学校では、学ぶことは本来楽しいことであるべきなのに、学校嫌い、勉強嫌いな子どもたちが多いと感じます。
もっと広い世界へ目を向けて、それぞれの良いところを取り入れていくことで、日本の子どもたちがもっとわくわくできる環境づくりのヒントが得られるのではないかと思いました。このような理由から海外の教育に興味をもちました。
「海外、教育、子ども」という、自分にとって今一番興味のあるテーマがそろっているGTPのプログラムに惹かれました。
また、過去参加者に話を聞いたり、写真を見ていると、みんなきらきらした笑顔で本当に楽しそうでした。
新しい景色や人々に出会える海外旅行がもともと好きなこともあり、海外での活動やGTPへの参加に純粋にわくわくしている自分がいました。
Q2 実際に参加してみてどうでしたか?
一言でいうと「楽しい」です。何よりも子どもたちと関わることがとても楽しかったです。
それだけではなく、どんな授業をしたら子どもたちが楽しく学べるかなと考える時間、8thの仲間との教育ディスカッション、サポートメンバーの講話、セブの歴史を学べる機会、週末に皆で行った海、などなど……。本当に2週間の毎日が充実していました。
また、自分の授業づくりだけではなく、仲間のデモンストレーションを見たり、チームメンバーの実際の授業をサポートすることも、とても価値のある経験でした。
児童の立場に立ってみると、こんな授業に興味をそそられるんだな、この人のこんな言葉がけが良いな、こういう教材はわくわくするんだな、などたくさんのことを学びました。仲間の良いところを取り入れつつ、授業において自分自身が大切にしたいことを軸にして、本番に挑みました。
2週間を通して、国が違っても、言語が違っても、子どもたちの無邪気な笑顔と好奇心は変わらないと実感しました。私は子どもたちと関わることが好きだと改めて実感し、小学校の先生になりたいという気持ちが強くなりました。
Q3 GTPを終えて、これからどうしていきたいですか?
私が通っている大学は教育学部のみの単科大学ということもあり、自分と育ってきた環境や考え方が似ている人が多いです。
良い意味でとても居心地が良いですが、悪い意味で価値観が偏りやすいと感じます。
小学校の現場には様々な子どもたちがいます。
様々な考えや価値観を持った子どもたちと関わっていくには、私自身もたくさんの価値観に触れ、たくさんの経験をし、多くの考え方や言葉の引き出しを作っておくことが必要だと思います。
GTPでは、学年も学部も住んでいる地域も様々で、教育に対してもいろんな考え方を持った人たちと関わることができます。教育学部以外の様々な専攻をもつGTPの仲間は、新しい視点や考え方をたくさん教えてくれました。
今回の経験と、これからも繋がっていきたいと思えるこのGTPの仲間は、私の人生にとって大きな糧となると思います。
これからもたくさんの人と関わり、たくさんの価値観に触れたいと思いました。
日本の教育を超えて、海外の教育にも触れ、子どもたちに本当の意味で必要な教育とはどんなことなのか、もっともっと考えていきたいです。
具体的には、
・日本の学童クラブやボランティアを通じて子どもたちと関わり、子どもたちが何を学びに求めているか、今の日本教育に必要なことは何かを学ぶ。
・日本のイベントに参加し、教育関係の人とはもちろん、教育以外の分野の人ともお話しをする。
・海外ボランティアに参加して現地の子どもたちと関わったり、海外教育を学び、日本教育にどんなことが取り入れていくことができるか考える。
また、サポートメンバーのように大人数の前で自分の想いを発信できるようになりたいです。そのための第一歩として、思ったこと・感じたことを記録しておくことを始めました。
この習慣をこれからも続けていきたいです。今後、ディスカッションの場で自分の意見を発言したり、今回のように自分の想いを発信する機会があれば、積極的に挑戦していきたいです。また、8thの仲間とともにイベントの企画・運営にも挑戦したいです。
私が将来先生になったら子どもたちに何を伝えたいのか、これからもたくさん考えながら過ごしていきたいです。
中村さんはとても勉強家です。
プログラム中に様々なことを考え、様々な意見を取り入れ、「どうしたら子どもの興味を引き出すことができるだろう?」と常に考え、授業プランを練っていたのが印象的でした。
上の写真、よくよく見ると1つ1つのイラストがすごく考えられて作られているのがわかります!
様々な考えや価値観を持った子どもたちと関わっていくには、私自身もたくさんの価値観に触れ、たくさんの経験をし、多くの考え方や言葉の引き出しを作っておくことが必要だと思います。
とありますが、
最後に私の教員経験(10数年中学校、高校で教員をしていました。)を少しお話しさせていただきます。
私自身、自分で言うのも何ですが、学生時代、典型的な優等生タイプでした(笑)。そんな私が教員をするとどうしても、そんな優等生タイプを引き寄せてしまうんですね。
だから例えば、私がタイプが違うヤンチャ君を相手にすると、どこかその子たちの気持ちを捉えきれない指導になったりします。
そんな時はやっぱり、ヤンチャ先生が頼りになります。ヤンチャ先生の言葉はヤンチャ君にストレートに届きます。なので、新任時代はそんなヤンチャ先生の真似をして、「ヤンチャ先生言動集」を作ったりしていました。
私も徐々にヤンチャ君の心に届く言葉が言えるようになりましたし、同時に、学生時代にもっともっと、ヤンチャしておくべきだったなー(笑)と思うことはよくあります。
また逆も然りで、ヤンチャ先生が優等生君を相手にする場合にも言えることなので、やはり、そういった意味でもチーム学校は必要ですね!
GTPの参加者も教育を学ぶ人だけではないですし、様々なキャラがいますので、そのような参加者が様々な刺激をプログラム中に与えてくれたりします。
私自身もたくさんの価値観に触れ、たくさんの経験をし、多くの考え方や言葉の引き出しを作っておくことが必要だと思います。
と中村さんは語ってくれていますが、まさにその通りだと思います。
特に言葉の引き出し、大事です。
これからも教育関係だけでなく、様々な世界に飛び出していって、人の気持ちがわかる素敵な先生になってなっていただきたいと思います!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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